169日間の勾留。田母神俊雄が獄中で記したノートの中身とは?
田母神俊雄が「獄中ノート」で記した「日本の敵」論考 第1回
やり過ぎの「保守運動弾圧」
午前中約8分間の検事との面談、最後のあいさつ
単なるルール違反の公選法違反、それは罪ではあるが
それを調べるのに強制捜査、逮捕、勾留(長期)は
やり過ぎ、検察による保守運動弾圧である。日本の
自立を検察が妨害している。
単なるルール違反の公選法違反、それは罪ではあるが
それを調べるのに強制捜査、逮捕、勾留(長期)は
やり過ぎ、検察による保守運動弾圧である。日本の
自立を検察が妨害している。
今日で取り調べも終わった。心配は家族の生活だけ。
それが安心できればここで暮らすこともそう悪くない。
夜になって「5月2日付公職選挙法違反で起訴」との
連絡あり。第1回公判まで接見禁止。
横領はないということだ。よかった。
(『獄中ノートNo.1』2016年5月2日)
田母神は、「2年前の選挙(2014都知事選挙)での、強制捜査、逮捕、勾留されたことに、別の政治的思惑を感じる」と述べる。そしてこれは、「日本派保守への宣戦布告だと思う。これは保守運動への弾圧なんです」と静かに語った。
しかし、その「政治的思惑」を「敵」として認識できず、自らの罪につながったことと向き合い、獄中で深く考え、ゆえに田母神は自らの人生を賭けて戦うことを決意し、こう語った。
「私の周りには、半分は罪を受け入れてもいいんじゃないか」と言う方々もいましたけど、私は自分の信念を曲げずに自衛隊をクビになった男です。自分の信念に従って愚直に生きるだけです」
2017年、6月2日、田母神は地裁判決を不服として東京高裁に控訴した。
田母神は、最新の著作のタイトル『日本の敵』の主題は「内なる敵」だとも述べ、最後にこう続けた。「敵は、内なる敵が厄介なんです。味方の顔をして近づいてきますからね」と。
現在も田母神の「敵」との戦いは続けられている。